マレーシアに移住してから、移動はほとんどGrabにお世話になっています。アプリで車を呼んで、表示された車種と色とナンバーを確かめて乗る。慣れてしまえば簡単ですが、ときどき思いがけないことが起こります。夫と近くのモールで帰りのGrabを呼んだ日の話です。
頼んだ車と、色もナンバーも違う
モールの車寄せで、アプリに出ている車を探していました。ところが、同じ色、同じナンバーの車がなかなか見つかりません。
すると、モールのガードマンさんが「こっちこっち」と手招きしています。行ってみると「この車だよ」と言われました。
アプリに表示されている車とは、色もナンバーもまったく違います。正直、最初は乗っていいのか迷いました。
代わりの車だった理由
運転席にいたのは女性のドライバーさんでした。とても明るい方で、私たちが戸惑っているのに気づくと、すぐに事情を説明してくれました。
いつもの車は修理に出していて、今日は代わりの車で走っている、とのこと。それなら色もナンバーも違うはずです。理由がわかって、ほっとして乗り込みました。
車内のアニメグッズから
車の中には、アニメのグッズが飾ってありました。
グッズをきっかけに話が広がり、ドライバーさんが日本のアニメが好きだとわかりました。そこで「ドラえもんは知ってる?」と聞いてみると、「知ってる〜!」と明るい返事。
ドラえもんのイントロで通じ合う
思いついて、「ドラえもんのうた」のイントロをハミングしてみました。日本人なら誰でも、最初の数音でわかる曲です。
ドライバーさんはすぐに気づいて、大喜びしてくれました。
隣の夫よりも、ドライバーさんのほうが反応が早かったくらいです。会話は英語でも、メロディーは国を越えてそのまま通じました。車違いの不安から始まった帰り道は、笑い声でいっぱいの時間になりました。
降りるときには、いつもなら英語で口ごもってしまうお礼のあいさつも、大きな声で言えた気がします。ドラえもんのおかげで、心の距離がぐっと縮まっていたのかもしれません。
すんなりいかない毎日だから
日本にいた頃なら、頼んだ車と違う車が来たら、乗るのをためらっていたかもしれません。マレーシアでは、すんなりいかないことが毎日のように起こります。
けれど、ガードマンさんの手招きに乗ってみたから、明るいドライバーさんに出会えて、ドラえもんで笑い合えました。思いどおりにいかない出来事が、思いがけない楽しい時間に変わる。マレーシア暮らしは、小さな冒険の連続です。
マレーシアに来てからの、すんなりいかなかった出来事は、こちらの記事にまとめています。




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