木漏れ日は、眩しくなかった 〜ザ・ダタイ・ランカウイ ヴィラ12の2泊〜

出発前に、大きな木に会いに行きます、と書きました。会ってきました。

一冊の本から始まった旅 〜大きな木に会いに、ザ・ダタイ・ランカウイへ〜
ザ・ダタイ・ランカウイのレインフォレストヴィラに、誕生日の2泊。日差しが苦手な私が、木陰の中で大きな木に会いに行きます。50代夫婦の夏旅、出発前の記録。

到着してすぐ、開放的で眺めの良いところに通されゆっくりと座っていると、日本人スタッフの恵子さんが、ウェルカムドリンクに加えてシャンパンも出してくださいました。ここから2泊が始まりました。

ヴィラ12という部屋

案内されたのはレインフォレストヴィラの12番。外から見ると、山小屋のようでした。森に溶け込んでいて、建物のほうが一歩下がっている感じがします。

ところが扉を開けて中に入ると、印象が変わります。すごくくつろげる高級な作りなのです。

右手に天蓋付きのベッド。入ってすぐのところにテーブルと一人がけのソファが2脚あって、その奥には長いソファ。左手はクローゼットと洗面台が男女それぞれに一つずつ、さらに奥がバスタブです。

ふた部屋の間には木の大きな両開き扉があります。ただ、初めから開いていました。閉めずに使えるようになっている、というのがこの部屋の考え方なのだと思います。

ベッドに寝転んで部屋を眺めると、木を組んだ屋根がとても綺麗に見えました。視線の先に奥行きがあって、この眺めがいちばん贅沢だったかもしれません。

窓辺で、本を読んでいた時間

いちばん長くいたのは、奥の長ソファでした。座ると、いくつかある小窓から外が眺められる仕掛けになっています。ぜんぶを開け放つのではなく、見たい方向の窓を自分で開ける。開けた分だけ森が入ってくる、という感じです。

テーブルにはフルーツと世界のホテルを紹介する本が置いてありました。何も予定を入れなかった時間も居心地良く過ごせました。

洗面台が、二つあるということ

洗面台が男女それぞれに一つずつ、真ん中にバスタブ。支度の時間がぶつからないというのは、二人旅ではかなり便利でした。

ルームサービスの夜

部屋には飲み物とウェルカムフルーツ、ビールまで用意されていました。この日はルームサービスを頼んだのですが、そういうときにこれが役に立ちます。

運ばれてきた料理は、すぐ食べられるように整えられていて、テーブルセッティングが本当に見事でした。味もよかった。部屋から出なくても、ちゃんとした一食になります。感動的でした。

森の中にいる、ということ

屋根のあるテラスなのに、ガラスが水滴で曇っていました。雨ではありません。結露です。それだけ空気が湿っていて、それだけ森が近いということでした。

朝と夜、二度散歩しました。ここは歩くために設計された場所だと思います。道が心地よく続いていて、どこを曲がっても絵になる。バギーで移動すれば、風を切って走るのがまた気持ちいい。

不思議だったのは、あれだけ手入れが行き届いているのに、掃除をしている人を一度も見なかったことです。ゲストの動線と、働く人の動線が完全に分けてあるのだと気づきました。30年以上前にこれを作ったのか、と思いました。

ここで読んでいた本は『羊をめぐる冒険』(村上春樹)でした。舞台は北海道で、マレーシアとは正反対の気候ですが、ちょうど山が出てくる物語だったので、印象に残りました。自然の広さが実際にも、本の中にも感じられて。

木漏れ日は、眩しくなかった

これが、この滞在でいちばん書きたかったことです。

日光アレルギーと20年近くつきあってきた私にとって、屋外は基本的に身構える場所です。ところがダタイでは、身構えずに外にいられました。頭上を木の層が覆っていて、光が直接落ちてこない。木漏れ日はやわらかくて、まったく眩しくないのです。

日陰を探して歩くのではなく、全部が日陰だった。だから、木陰を選ぶ旅としてこの宿を選んだのは、正解でした。

恵子さんと、ハリナシバチの蜜

日本人スタッフの恵子さんの案内が、この滞在を何倍にもしてくれました。敷地内の巣箱に連れて行ってもらい、ハリナシバチの蜜(クルルット蜜)をなめさせてもらいます。とろりとしておらず、さらっとしていて、酸味がありました。

聞かなければ通り過ぎていたものが、この滞在にはたくさんありました。

また、あの木の下へ

帰る日、また来ようねと夫婦で話しました。マレーシアにいる間にまた来たいと考えています。次はキャノピーに泊まってみたいとも。

木漏れ日が眩しくない場所を探して旅をするようになったのには、20年近い理由があります。

私の日光アレルギー体験まとめ|39歳の発症から現在まで
39歳で日光アレルギーを発症してから50代後半の現在まで、症状の変化、仕事との両立、更年期との重なり、外出の工夫や日焼け止め選びまでの体験談をまとめました。今のあなたの状況に合わせて、読みたい記事から読めるページです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌿


🟡この記事を書いた人:タマキ
日光アレルギー歴17年。日差しが苦手なのに、縁あってマレーシアへ移住してしまいました。 動き回るせっかちな夫と、のんびり日陰を選ぶ私のシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。


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