【宿泊記】リッツ・カールトン KL|50代夫婦、1泊5万7000円のキッチン付きスイート


日本から娘が仕事の休みをとって来てくれました。3泊のうち2泊は我が家で、1泊だけホテルに。娘のリクエストは「リッツ・カールトン・クアラルンプールに泊まってみたい」でした。

部屋を一通り見て回った娘が、びっくりした様子で言いました。

「すごく広いね、、、ここっていくらするの?」

答えると、

「それって一人の値段? それとも3人の値段?」

「え!3人で!安い〜」

値段の話には一度も触れてこなかった娘が、このときばかりは興奮していました。

リッツ・カールトンKL 2ベッドルームスイートのリビングとダイニング

01 基本データ

ホテル名ザ・リッツ・カールトン・クアラルンプール(168 Jalan Imbi, Bukit Bintang)
滞在2026年6月26日から1泊
人数3名(夫婦+娘)
予約した部屋2ベッドルームスイート(寝室1=キング/寝室2=シングル)
実際に通された部屋寝室が3つある部屋(キング/クイーン/シングル2台)
広さホテル公式サイトによると、2ベッドルームスイートは1,800平方フィート超(約170㎡以上)。実際に通されたのは寝室が3つある部屋なので、それ以上あったと思われます
部屋の形キッチン付きのコンドミニアム型
予約時の総額1,434.88リンギット
宿泊税(チェックアウト時に加算)10リンギット
実際に払った額1,444.88リンギット(約5万7000円/1リンギット=約39.4円、2026年8月時点)
1人あたり約1万9000円
朝食(3人分・別料金)226.2リンギット(約8,900円/一人あたり約2,970円)
予約方法マリオット・ボンヴォイのアプリから(無料会員・カードなし)

02 予約はボンヴォイのアプリから

ホテルを調べるとき、私はマリオット・ボンヴォイのアプリを使っています。といっても、年会費のかかるクレジットカードを持っているわけでも、ブランドにこだわりがあるわけでもありません。ただの無料会員で、値段を調べるのに使っている感じです。
正直なところ、会員料金の割引はそんなにありませんでした。

予約は2ベッドルーム、当日は3ベッドルーム

予約したのは2ベッドルームスイート。寝室が2つで、ひとつがキング、もうひとつがシングルという部屋です。

ところが当日通されたのは、寝室が3つある部屋でした。

理由はホテルに確認していないので分かりません。ただ、同じように知り合いの方も、部屋が空いていたからという理由でアップグレードされたことがあると聞いていました。英語が堪能な方なので、ホテルの説明をきちんと理解されていたのだと思います。私の場合も、おそらく同じで、たまたま空いていたのでしょう。
会員だから、ということではないと思います。毎回そうなるわけでもないはずなので、期待して予約なさらないでくださいね。


03 アクセス|行きも帰りもGrab

ホテルへはGrabで向かいました。チェックインの前に自宅近くでランチを済ませて、そのお店からホテルまで30リンギット(約1,180円)でした。

帰りは、そのまま娘を空港まで送りました。リッツ・カールトンKLからクアラルンプール国際空港(KLIA)まで、Grabで1時間ほど、99リンギット(約3,900円)でした。

日本から来る方は、逆にKLIAからホテルへ向かうことになります。同じくらいの金額を見ておけば大丈夫だと思いますが、Grabは時間帯や混み具合で料金が変わるので、目安として考えてください。

空港まで、電車とGrabのどちらがいいか

以前、KLセントラルから空港まで電車で行ったこともあります。一人50リンギットでした。並べてみると、こうなります。

人数電車(KLセントラルから)Grab(ホテルから)
1人50リンギット99リンギット
2人100リンギット99リンギット
3人150リンギット99リンギット

2人以上ならGrabのほうが安く、しかも楽です。電車の場合はまずKLセントラルまで行かなければならないので、そのぶんの手間が加わります。(普通電車は快適で料金も安いのでおすすめですが。)
Grabならホテルの玄関から空港まで乗り換えなし。荷物を持って移動する場面がないというのは、50代の体にはかなりありがたいことです。

ただし、時間帯によります。

クアラルンプールは車が多く、夕方などは大渋滞が起きます。電車は時間が読めますが、Grabは2倍以上かかることがあるんです。フライトの時間に余裕がないときや、渋滞の時間帯にあたるときは、電車のほうが安心です。

今回は昼間の移動だったので、Grabで正解でした。


04 チェックイン|3人で力を合わせて聞きました

正午ごろに到着しました。

椅子にかけて少し待ちましたが、すぐに呼ばれて、カウンターに立って手続きです。このとき、朝食・スパ・アフタヌーンティーをその場でまとめて予約しました。

英語での説明を、3人で力を合わせて聞きました。私が聞き取れなかったところを夫が拾い、夫が分からないところを娘が補って、なんとか時間を決めていく。たどたどしくはありましたが、ちゃんと全部予約できました。

手続きが終わると、すぐアフタヌーンティーに案内されました。部屋へ入ったのは、そのあとです。


05 客室|寝室を選べるスイート

1,800平方フィート超、という広さ

部屋でくつろげたことが、この滞在でいちばん良かったところです。ダイニングもリビングルームも広くて、3人でいてもゆったりと過ごせました。

あとから公式サイトを見て知ったのですが、2ベッドルームスイートは1,800平方フィート超——約170㎡以上あるそうです。日本の3LDKのマンションが70㎡くらいですから、その2倍以上ということになります。

自分で測ったわけではないので正確なところは分かりませんし、私たちが通されたのは寝室が3つある部屋だったので、実際にはもう少し広かったのかもしれません。ただ、娘が部屋を見て回って値段を聞き返したのも無理はなかったな、と数字を見て納得しました。

夕方のリビングルーム

キッチンがありました(公式サイトには載っていません)

この部屋、キッチン付きのコンドミニアム型でした。

シンクが2槽、食洗機、電子レンジ、トースター、コンロ、ウォーターサーバー。ホテルの客室というより、住まいのキッチンです。

面白いのが、ホテルの公式サイトにはキッチンのことが書かれていないということ。部屋の説明は「リビングとダイニングが別になっています」までで、キッチンには触れられていません。予約する前に「キッチンはあるのかな」と思っても、公式サイトからは分からないです。

部屋でごはんを作って食べる。買ってきたものを冷やしておく。そういう過ごし方ができる部屋でした。

客室のキッチン

洗面所が3つありました

水回りは、それぞれの寝室に洗面所がついていて、合わせて3つありました。

3人で泊まると、朝の支度が重なります。順番を待たなくていいのは、想像以上に快適でした。バスタブは主寝室のバスルームに1つでした。

コンセントは、変換プラグなしでそのまま使える形のものでした。日本から来た娘も、何も持たずに充電できて助かっていました。

寝室についた洗面所

眺望|夜景が最高でした

窓がたくさんある部屋で、そのぶんいろいろな方向の景色が見られました。特に主寝室から見た夜景が最高でした。

ブキビンタンの屋台街の方向で、夜中まで明かりがついています。眺めながら過ごせるのは、思っていなかった楽しみでした。

主寝室から見たクアラルンプールの夜景

寝室が3つ

予約したのは2ベッドルームスイートでしたが、実際に通されたのは寝室が3つある部屋でした。

  • キング — 私たち夫婦が使いました
  • クイーン
  • シングルベッド2台

キングの部屋は私たち夫婦が使うことにして、娘は残りの2つから選べることになりました。

「どっちにしようかな」

旅先で寝室を選べるということが、あるんですね。

結局その夜、娘が寝ていたのはシングルベッドが2台ある部屋のほうでした。そちらにはテレビがあったので、ベッドの大きさより、テレビだったみたいです。

ベッドも心地よかったです。キングは2人で寝ても広々としていて、隣の揺れをまったく感じませんでした。

寝室の窓とカーテン
シングルベッド2台の寝室

06 日光アレルギーの目で見た部屋

カーテンはしっかり遮光してくれるものでした。 光を遮りたいときに確実に遮れる。日光アレルギーの身としては、ここが確保されているかどうかで滞在の安心感がまったく違います。

そのうえで、正直に書いておきたいことがあります。

向かいのビルからの照り返し

この部屋は窓が2方向にあって、日中はとても明るかったです。眺めがいいのはその通りなのですが、向かいのビルからの照り返しが眩しくて、カーテンを閉めることが何度かありました。

高層階の都心のホテルでは、空からの日差しだけでなく、周りのビルのガラスに反射した光が入ってきます。
とはいえ、カーテンを閉めれば解決します。閉めれば暗くできる部屋だった、というのが結論です。

夜に景色を楽しめる部屋、という価値

日中はカーテンを閉めて過ごし、暗くなってから窓辺で夜景を楽しむ。日差しを避けたい人間にとって、「夜に真価を発揮する部屋」は相性がいいと思いました。眺望のいい部屋は日中がまぶしくて使いこなせないことがありますが、この部屋は夜がいちばん良かったです。

夜の窓辺
ブキビンタンの屋台街の明かり

07 50代の体にラクだったこと/きつかったこと

ラクだったこと

  • ベッドが広く、隣の揺れを感じませんでした。夫婦で同じベッドに寝ると相手の寝返りで目が覚めることがありますが、それがなかったのは助かりました。
  • 洗面所が3つあったこと。朝の支度で順番を待たずに済みました。
  • ホテルから空港まで直接向かえたこと。乗り換えなしで移動できるのは、体がラクです。

きつかったこと

特にありませんでした。段差や歩く距離で困る場面はなく、1泊のあいだ、体のことで気になったことはなかったです。


08 朝食は、あとから追加しました

朝食は宿泊料金に含まれていなかったので、チェックインのときに追加しました。3人で226.2リンギット(約8,900円)、一人あたり約75リンギット=約2,970円です。形式はビュッフェでした。

正直に書くと、料理で特に印象に残ったものはありませんでした。おいしくなかったわけではありません。ただ、あとから思い出して「あれが良かった」と言えるものが、これといってなかったのです。

ひとつ、残念だったことがあります。生ジュースを頼んだときのことです。

夫と私で別々のものを頼み、それぞれ果物を2種類ずつ選んだのですが、明らかに面倒そうな対応をされました。無理を言ったつもりはなかったので、少し戸惑いました。

もちろん、これはその方お一人のことで、ホテル全体がそうだったわけではありません。チェックインのときのスタッフの方は親切でしたし、他の場面で嫌な思いをしたことはありませんでした。

そのうえで、値段の話をします。一人約75リンギット(約3,000円)という設定は、リッツ・カールトンの朝食としては安い方だと思います。内容が飛び抜けていたわけではないけれど、この値段なら納得でした。期待しすぎなければ、悪くない——というのが正直なところです。


09 ホテルの中だけで過ごせるか

キッチンがあるということ

日差しを避けたい人間にとって、部屋にキッチンがあるのは大きいです。

食事のために外に出なくていい。日の高い時間に、わざわざレストランを探して歩かなくて済む。買ってきたものを冷やしておける。「日中は出ないでおこう」と決めたときに、その一日が成立します。

キッチン付きの部屋を探すという発想は、日差しが苦手な方の宿選びで、もっと使われていい基準だと思います。

キッチンのシンクと調理台

プールは、木陰でした

朝、夫婦2人でプールに行きました。グランドフロア(日本でいう1階)にある屋外プールです。

余談ですが、マレーシアはイギリス式の表記なので、エレベーターの「G」が日本の1階、「1」が日本の2階にあたります。日本から来た方が「1」を押して、思っていたより1つ上に着いてしまう——KLに住んでいると、よくある話です。

横長のプールなのですが、背の高い木と竹とヤシに囲まれていて、水面に木漏れ日が落ちているんです。泳いでいる間ずっと日陰、という贅沢でした。

そして奥のほうに屋根のあるスペースがあって、そこにベッドが置かれています。泳いだあと、そこで横になってくつろげました。これがとても心地よかった。

屋外プールは、日差しが苦手だと「泳ぐだけ泳いですぐ戻る」場所になりがちです。でもここは、泳いでいる間も日陰で、濡れた体を休められる場所まで用意されていました。プールのあとの時間まで過ごせるかどうかで、滞在の満足度はずいぶん変わります。

朝の時間帯なら、日差しもまだ強くありません。日差しを避けたい方には、朝のプールをおすすめします。

木陰の屋外プール

スパとアフタヌーンティー

娘のリクエストで、スパとロビーラウンジのアフタヌーンティーも体験しました。その日のことは長くなったので、別の記事に書いています。

日差しを避けて一日を過ごしたい人にとって、屋内で完結する選択肢がホテルの中にいくつもあるというのは、それだけで価値があります。

【ホテル体験】リッツ・カールトン KL|50代で人生初のホテルスパとアフタヌーンティー
日本の半額以下でリッツ・カールトンのスパ体験。クアラルンプールのアフタヌーンティー&スパを料金つきでレポートします。英語が苦手でも予約できた流れと、日光アレルギーの私が安心できた理由も正直に書きました。

10 周辺|歩いてすぐ、パビリオンと屋台街

ホテルの近くのパビリオン(Pavilion Kuala Lumpur)にも、屋台街にも、歩いて行ってきました。パビリオンまでは徒歩6〜7分ほどです。

部屋の窓から屋台の明かりが見えていたとおり、街はすぐそこです。車を呼ばずに出かけられて、疲れたら歩いて戻れる。街の真ん中に泊まる良さは、この身軽さだと思います。

夜のブキビンタン

11 夫のひとこと

夫に感想を聞いたら、こう言っていました。

「都会なのに部屋は静かでリラックスできた」
「歩いてすぐ街に行けたから便利だった」

窓の外には屋台の明かりが見えていて、歩けばすぐ街の真ん中。それなのに、部屋の中は静かでした。にぎやかな景色は見えるのに、音は届かない。街なかのホテルで、これは案外むずかしいことだと思います。


12 まとめ|こんな人に向く/向かない

良かったこと

  1. 部屋でくつろげたこと。 1,800平方フィート超のコンドミニアム型で、ダイニングもリビングも広く、3人でいてもゆったり過ごせました。洗面所が3つあったのも、朝の支度でありがたかったです。
  2. キッチンがあったこと。 公式サイトには書かれていませんが、シンクも食洗機もコンロもある本格的なキッチンでした。
  3. 夜景。 特に主寝室からの眺めが最高でした。
  4. 木陰のプールと、屋根の下のベッド。 泳いでいる間も日陰、泳いだあとも日陰。日差しが苦手な人間には大きな価値です。
  5. 静かさ。 街の真ん中なのに、部屋の中には音が届きませんでした。

正直にがっかりしたこと

ターンダウンの時間が早すぎました。 15時半頃、まだ日が高い時間に来ていただきました。一通り整えてもらったあと、閉めてもらったカーテンを自分で開け直すことになってしまいました。

そのときに思ったのは、スパに行っている間に来てもらえていたら一番良かったのに、ということです。

あとから気づいたのですが、私はターンダウンを「部屋にいない間に済んでいるもの」だと思っているようです。マラッカのカーサ・デル・リオでは、出かけている間に回ってもらえていました。戻ってくると、アロマの香りがして、テラスのランタンに灯がともっている。あの心地よさは、自分がいない間に整えられていたからだったのだと思います。

部屋にいるところに来てもらって、目の前で整えてもらうと、どうしても気を遣います。しかもまだ日の高い時間にカーテンを閉められると、自分で開け直すことになる。

ホテルの側からすれば、こちらの外出予定は分からないことです。ですから、予約したスパやレストランの時間を伝えておいて、その間にお願いできないか聞いてみる——次の機会にはそうしてみようと思います。同じサービスでも、タイミングひとつで印象がまるで変わるのだと知りました。

こんな人におすすめ

  • 日本から来た家族に「1泊だけの贅沢」をしたいKL在住の方。 3泊のうち2泊は自宅、1泊だけホテル——この形は、同じ立場の方にそのまま使ってもらえる提案になります
  • 家族や友人と、一部屋でゆったり過ごしたい方(寝室が複数あり、洗面所も分かれています)
  • キッチン付きの部屋を探している方
  • 夜のブキビンタンの景色を部屋から楽しみたい方
  • 日差しが苦手な方。 遮光カーテン、木陰のプール、部屋のキッチン——外に出ない一日が成立します
  • 空港へ直接向かう予定がある方(Grabで1時間ほどです)

向かないかもしれない人

  • 日中、カーテンを開けたまま部屋で過ごしたい方。 部屋の向きにもよると思いますが、向かいのビルからの照り返しがあるので、時間帯によっては閉めることになります
  • 緑や自然の中で静養したい方。 街のど真ん中のホテルなので、求めるものが違います
  • ターンダウンを夕方の楽しみにしている方。 時間が早いことがあります
  • リゾートらしさを求める方。 キッチンのあるコンドミニアム型なので、いわゆる「ホテルらしいホテル」を期待すると印象が違うかもしれません

日差しを避けながら旅を続けるようになったのには、20年近い理由があります。

私の日光アレルギー体験まとめ|39歳の発症から現在まで
39歳で日光アレルギーを発症してから50代後半の現在まで、症状の変化、仕事との両立、更年期との重なり、外出の工夫や日焼け止め選びまでの体験談をまとめました。今のあなたの状況に合わせて、読みたい記事から読めるページです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌿


🟡この記事を書いた人:タマキ
2008年、39歳のときに日光アレルギーを発症しました。日差しが苦手なのに、縁あってマレーシアへ移住してしまいました。 動き回るせっかちな夫と、のんびり日陰を選ぶ私のシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。


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