家を売る前、わが家には 家を貸していた時期があります。
「貸せば家賃が入るから、維持費くらいは賄える」 当時の私は、漠然とそう思っていました。
結論から言うと、全然足りませんでした。
でも、貸したことを後悔はしていません。 お金の収支では見えない、 2つの大きな発見があったからです。
今日はその話を書いてみます。
■家賃収入は、維持費に全然足りなかった
貸し始めて分かったのは、 家賃収入と維持費の、規模の違いでした。
わが家は最終的に、自分たちも引っ越して、 二世帯ぶんをまるごと貸していました。 家賃収入は、年間でおよそ240万円。
数字だけ見れば「結構入る」と思われるかもしれません。 私も最初は、そう思っていました。
でも、固定資産税、火災保険、設備の点検、 そして次々やってくる修繕。 大きな家は、持っているだけで まとまったお金が出ていきます。
仮にこの240万円を10年間、 一円も使わず全部家のために取っておいたとして—— それでも足りたかどうか、というのが実感です。
「貸せばなんとかなる」は、 少なくともわが家には、当てはまりませんでした。
■発見①:人が住むと、家は傷まない
それでも、貸してよかったと思うことの一つ目。 人が住んでいる家は、傷まないのです。
家は、閉め切ったままにすると傷みます。 空気が動かず、湿気がこもり、 水道も排水も使われないまま劣化していく。
実際、わが家が空き家になった期間には、 スズメバチが巣を作ったこともありました。
人が住んで、窓を開けて、水を流して、 電気をつけて暮らしてくれている。 それだけで、家は生きた状態を保てる。
家賃には換算できないけれど、 これは間違いなく「収入」だったと思います。
■発見②:給与と事業収入では、税金の扱いがこんなに違う
二つ目の発見は、初めての確定申告にありました。
家を貸すと、家賃は「不動産所得」になります。 そして申告のために調べていって、驚きました。
固定資産税も、火災保険も、修繕費も、 貸している部分にかかる費用は 「経費」として収入から差し引ける。
会社員の給与は、何かを差し引く前に 税金が引かれて、振り込まれて、終わり。 何十年もそれが当たり前だと思って生きてきました。
「勤め人は、惜しみなく税を取られる」 そんな言葉を読んだことがありますが、 自分で申告して初めて、 その意味が実感として分かったのです。節税はできないし、はっきり言って、取られ放題だと。
そして、知れば知るほど分かってきました。 事業の世界は、知っているかどうかで 手元に残るお金が変わる世界なのだと。 給与しか知らなかった頃の私には、 見えていなかった景色でした。
(※税金の扱いは状況によって異なります。 実際の申告は、税務署や専門家にご確認ください)
■これから「貸すか売るか」迷う方へ(見出し2)
家を貸すことは、お金の面だけで見れば、 わが家の場合、割に合いませんでした。
それでも、空き家のまま置いておくよりは、 家のためにも、学びの面でも、 ずっと意味のある時間だったと思っています。
もし今、実家や自宅を 「貸すか、売るか、置いておくか」で迷っているなら、 私からお伝えできるのはこの3つです。
・家賃で維持費を賄えるとは限らない。先に数字を並べてみる
・空き家のまま置くのが、実はいちばん家を傷める
・貸すなら確定申告まで含めて、それも一つの経験になる
わが家は最終的に、この家を手放す選択をしました。 売却までの記録は、こちらのまとめに書いています。
→ 50代夫婦の自宅売却|体験談まとめ【全18記事】 (https://senior-sun-sensitive.com/50s-couple-home-sale-all-18-articles/)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌿
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🟡この記事を書いた人:タマキ
日光アレルギー歴17年。日差しが苦手なのに、縁あってマレーシアへ移住してしまいました。 動き回るせっかちな夫と、のんびり日陰を選ぶ私のシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。
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