「マレーシアへ移住したいけど、夫のCPAP治療はどうなるの?」——これは移住を考えるご夫婦にとって、切実な悩みのひとつだと思います。
私たちも同じ悩みを抱えていました。でも結論から言うと、マレーシアでもCPAP治療はしっかり継続できます。しかも、日本よりもずっと楽な形で。
今回は、クアラルンプール近郊のサンウェイメディカルセンターで実際に受診した体験を、費用や流れも含めてリアルにお伝えします。
■ 日本でのCPAP治療——毎月の受診が正直しんどかった
夫は数年前から睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAPという機械を使って治療を続けていました。CPAPは就寝中に装着し、気道に空気を送って呼吸を助ける医療機器です。
日本では、CPAPはレンタル制のみで、毎月医療機関を受診することが保険適用の条件。料金は1回あたり4,500円程でした。
毎回「特に問題ありません」と言われて終わるだけ。正直、時間もお金も取られる割に、何かが改善されるわけでもなく……私はずっと「これ、必要なのかな」と感じていました。
そして引越し当日、レンタル機械の業者の方が自宅まで回収に来られました。いよいよ次は、マレーシアでの治療をどうするかという段階です。
■ 受診前の準備——日本語でメール予約できた
選んだのは、クアラルンプール近郊にあるサンウェイメディカルセンター。日本語対応の窓口があることで知られており、移住者の間でも利用者が多い病院です。
予約は夫が日本語でメールを数回やり取りして完了しました。英語に不安があっても、事前の問い合わせは日本語で担当の方と進められたので助かりました。
持参したのは、日本でCPAPを処方される際に行った睡眠検査の結果です。これが現地での受診をとてもスムーズにしてくれました。
なお、睡眠時無呼吸症候群は既往症にあたるため、海外旅行保険や医療保険の適用外となる可能性が高いです。私たちも事前に確認し、全額自費での受診を前提に準備しました。
■ 当日の流れ——Grabで行って、日本語スタッフが案内してくれた
病院へはGrab(グラブ・東南アジアの配車アプリ)で向かいました。自宅から約40分かかりましたが、料金はなんと片道500円ほど。日本のタクシーで同じ距離を乗ったら、その何倍もかかったと思います。
病院に着くと、日本語窓口のスタッフの方が出迎えてくれて、受付から診察室まで院内を案内してくれました。広い病院でも迷わず動けて、本当に心強かったです。
診察室では、持参した日本の検査結果をドクターがスマホのGoogle翻訳を使って確認。「この結果があれば、こちらで改めて検査をする必要はありません」と言っていただき、ほっとしました。
日本語通訳の方も同席してくださったので、専門用語の多い医療の場でも安心してやり取りができました。
■ 日本との大きな違い——買取・受診ほぼ不要のシステムに驚いた
マレーシアでは、CPAP機器はレンタルではなく買取が基本です。費用は約26万円(Wiseで支払い)。一見高く感じますが……
日本での毎月4,500円 × 12ヶ月 = 年間54,000円。約5年で元が取れる計算です。
しかも、受診は最初(この度)の1回と、その2ヶ月後のフォローアップのみ。以降は問題がなければ、受診不要とのこと。
毎月「異常なし」と言われるためだけに時間とお金を使っていた日々から解放された気がして、正直ホッとしました。治療は続いているけれど、生活の負担はぐっと減った感覚です。
■ 費用まとめ
・CPAP機器代(買取):約260,000円
・初診・診察料:約12,000円
・交通費(Grab往復):1,000円
日本での年間費用54,000円と比較すると、機器代は約5年で回収できます。毎月の通院時間がゼロになることを考えれば、トータルのコストパフォーマンスは高いと感じています。
■ 番外編——受診ついでにランチとショッピングも楽しめた
サンウェイメディカルセンターには院内に開放的なカフェがあり、受診前にランチをとることができました。午前の仕事の後急いで来院したこともあり、病院の中にほっと一息つける場所があるのは、精神的にも助かりました。
また、病院のすぐ近くにはサンウェイピラミッドという大型ショッピングモールがあります。マレーシア屈指の規模で、食事・ショッピング・映画館まで揃っています。「受診のついでにちょっとお出かけ」という感覚で来られるのが、日本の病院とはひと味違うところでした。
■ まとめ——持病があってもマレーシア移住はできる
「持病があると移住はむずかしいのでは」と不安に思っている方も多いと思います。でも今回の体験を通じて、きちんと準備をすれば、治療を継続しながらの移住は十分に可能だと実感しました。
準備しておくと良いことをまとめます。
・日本での検査結果を必ず持参する
・事前に日本語対応の病院を探し、メールで問い合わせておく
・既往症は保険適用外になることが多いので、自費での費用を想定しておく
・Wise(ワイズ)などのFintechサービスを準備しておくと支払いがスムーズ
CPAP治療中で移住を迷っているご本人・ご家族の方に、少しでもこの体験が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌿
🟡この記事を書いた人:タマキ
日光アレルギー歴17年。日差しが苦手なのに、縁あってマレーシアへ移住してしまいました。 動き回るせっかちな夫と、のんびり日陰を選ぶ私のシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。
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