教室に入る前の、やさしいひみつ
退職の日。ある教室に入ろうとしたとき、「まだ入らないでください」と止められました。
何かあったのかな、と思いながら待っていましたが、廊下にいた男の子の笑顔が、どこか楽しそうで印象に残っています。あとでわかったことですが、その間に子どもたちが準備をしてくれていたようでした。
黒板いっぱいの「タマキせんせい」
教室に入ると、黒板いっぱいに「タマキせんせい」の文字と、ハートや花束の絵が並んでいました。
あの短い時間で描いてくれたのだと思うと、胸がじんわりと温かくなりました。
もう一度、歌ってくれた「ありがとうの花」
最後の休憩時間には、みんなが集まってくれて、サプライズの時間が始まりました。発表会で歌った「ありがとうの花」を、もう一度。
みんなが笑顔で歌ってくれたあの時間は、いまでも映像のように頭の中に残っています。
「みんなの笑顔を忘れない」
最後に一言と言われて、「みんなの笑顔を忘れない」と伝えました。
遠くに引っ越すこと、行き先が外国だと話すと、教室の中に「えーっ」という声が広がりました。
手紙を渡してくれた、あの子のこと
代表で、去年から関わってきた2年生の男の子が前に出てきてくれました。
私の目をまっすぐ見てから、リボンのついた冊子をそっと差し出してくれました。中には、48人全員のメッセージが入っていました。
そのまわりで、ほかの子どもたちが静かに見守ってくれていました。にぎやかなはずの教室なのに、そのときだけは、やわらかくて静かな時間が流れていました。
あの光景も、ずっと忘れないと思います。
ハートのにんじんと、もうひとつの「ありがとう」
給食の時間には、大きいおかずのスープの中に、ハートの形のにんじんがひとつ入っていました。
長いこと子どもたちを支援する仕事をしてきましたが、こんなことは初めてでした。そこでもまた、小さな特別を感じました。
忘れない景色が、ひとつ増えた日
みんなの笑顔を忘れない。
そう思える時間をもらえたことへの感謝と、子どもたち一人ひとりに幸多かれと願う気持ちでいっぱいになりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌿
🟡この記事を書いた人:タマキ
日光アレルギー歴17年。日差しが苦手でも、旅も暮らしも楽しみたい。
動き回るせっかちな夫と、のんびり日陰を選ぶ私のシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。
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