もし南半球で暮らすとしたら?
最近、夫とこんな話をしました。
「もし南半球にしばらく暮らすとしたら、医療のことってどうなるんだろうね」
そんな会話の中で、ふとケニアの空がよみがえってきたのです。
新婚旅行で訪れたマサイマラ
30年前、新婚旅行でマサイマラを訪れました。
当時はまだアフリカに行く人が少なくて、
通っていた美容院の旅好きな方が
「ケニアもおすすめよ」と教えてくれたのがきっかけでした。
その方が読んでいた『ABロード』という雑誌を見せてもらい、
夢がふくらみました。
夫も「そんなにいいなら行ってみようか」と言ってくれて、
話はどんどん進んでいきました。
当時はちょうど8月で、ケニアは乾季。
からっとしていて、思っていたよりずっと過ごしやすい気候でした。
日陰に入ると涼しく、空気も軽くて心地よかったのを覚えています。
日差しを避ける場所も多くて、
今の私でもきっと快適に過ごせそう――
そんなふうに思い出せる旅でした。
ハイライトは気球サファリ
旅のハイライトは、やっぱり気球サファリ。
夜明け前の薄暗い中、火の音を響かせながら、気球がふわっと空へ。
そのとき地上では――
ものすごい光景が広がっていました。
ヌーの大群が全力疾走
はじめは、草原をのんびり歩いていたヌーの大群。
ところが気球の炎に驚いたのか、突然、全力で走り出したのです。
地鳴りのような音が近づき、あたりの空気が揺れる感覚。
「これは…すごい」
声も出ないほどの迫力でした。
空からの眺めは静かで雄大。
でも、地上は生命のエネルギーで満ちていて――
そのギャップが、今も鮮明に記憶に残っています。
ブッシュの中での朝食とシャンパン
気球を降りたあとは、ブッシュの中で朝食を調理してもらいました。
自然を間近に感じながら、シャンパンまで出てきてびっくり。
ちょっと背伸びした、新婚旅行らしい特別な時間でした。
赤道をまたぎ、旅ごころが芽生えたあの日
あの旅で、私たちは赤道をまたぎました。
今また「南半球で暮らすなら…」なんて話をしているのは、
あの頃に芽生えた “旅ごころ” の続きかもしれません。
ゆっくりと、ご縁があれば次の旅へ
まだまだ、行きたいところはたくさんあります。
でも、ご縁があればきっと、ひとつずつ巡っていける気がしています。
ケニアの空を思い出した朝には、
「あの地平線を、もう一度見てみたい」――
そんな想いが、胸に強く浮かびました。
🥦この記事を書いた人:タマキ
日差しが苦手。でも旅も暮らしも楽しみたい。そんな私と、ちょっとマイペースな夫とのアラカン夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録などを綴っています。
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