かつて暮らしていた広島を夫婦で久しぶりに訪れました。リニューアルされた広島駅や、なじみのお好み焼き屋さん、娘との再会、夜の居酒屋めぐりまで──過去と今が優しく重なる、心あたたまる旅になりました。
駅がまるで未来都市みたいに
まず驚いたのは、広島駅南口の変化。
すっかりリニューアルされていて、ガラス張りの広々とした空間は、どこか未来的で、堂々とした佇まいを見せていました。
この夏には、路面電車が駅の2階に乗り入れる予定だそうで、その新しい姿もすでにお目見え。駅直結の商業施設「ミナモア」は開放感があり、歩いているだけでワクワクしてきます。
私が高校生だった頃、南口前にあった大きな陸橋が撤去されることになり、そこから少しずつ再開発が始まっていました。
こうして見ると、ようやく街全体が本格的に垢抜けてきたなあ、と懐かしさと感慨が入り混じります。
福屋の中にオープン予定の図書館も、ただいま準備中。本好きとしては、またひとつ楽しみな場所が増えそうです。
お好み焼きの「キャベツ」は、やっぱりここにしかない味
お昼ごはんは、以前からよく通っていた「キャベツ」へ。
11時過ぎという少し早めの時間だったのに、私たちが入ったところで満席に。さすがの人気店。
私は「そば(中華そば)、肉玉、イカ天、しそ入り」を。夫は「ちゃんぽん(そばとうどんのミックス)、肉玉、しそ入り」を注文。イカ天は、のしイカの揚げ物で、これを入れるのが私のおすすめです。
店主さんの変わらぬ笑顔に迎えられた瞬間、記憶の中の味が一気に蘇ってきました。
相変わらず美味しくて、「あぁ、この味」と、思わずほっとする。こうしていつまでも続いてほしいお店です。
家族3人で、居酒屋「とりい」で過ごす夜
夜は娘と合流して、家族でよく行っていた居酒屋「とりい」へ。
ムロツヨシさんのサインが飾られていてびっくり。最近来られたそうです。以前にも佐野史郎さんや『ワカコ酒』の新久千映さんも来られていて、まさに地元の名店。
鶏皮の味噌煮やコロッケ、焼き鳥など料理はどれも美味しく、大きな生ビールとともに、気取らない味と会話を楽しみました。
アットホームなご家族経営の雰囲気も、ここならではの魅力です。娘はこちらのまん丸い手作りのつくねが大好き。つくねといえばこの形しか認めないほどです。
その後、娘が案内してくれた「フラット酒バー」では、日本酒をワイングラスで。
お酒にピッタリのおつまみも美味しく、お水もたっぷり出してくれるので、身体にやさしい。女性客が多く、落ち着いて過ごせる素敵なお店でした。
日差しを気にせず過ごせる、ありがたい宿
宿泊先の「法華クラブ」は繁華街から近く、温泉もついていて、旅の疲れを癒してくれるホテルです。
広島の日差しはとても強かったので、こうした滞在先の快適さは本当にありがたいと感じました。
ちょうど部屋の前にビルがあり、強い日差しが直接入らなかったのも、日光アレルギーの私にとっては大きな安心材料。とても過ごしやすい空間でした。
シンプルながら快適で、静かな時間をゆったりと味わえたことも、今回の旅に心地よい“余白”をもたらしてくれたように思います。
「かつて」の場所で、「いま」を味わう
思い出の場所に戻るというのは、少し勇気がいることでもあります。
けれど、街が変わっていく中にも、自分の中で変わらないものがあったりして、それにふっと気づけるのが、旅の醍醐味なのかもしれません。
懐かしい味、懐かしい人たち、そして、今の自分。
強い日差しの中でも、あたたかく迎えてくれる人や、ほっとできる宿があって──
そんな“やさしさ”に包まれた、心に残る旅になりました。
🌿この記事を書いた人:タマキ
日差しが苦手。でも旅も暮らしも楽しみたい。そんな私と、ちょっとマイペースな夫との50代ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を見つけながら、
日々のこと、旅のことを気ままに綴っています✍🏻 WordPressテーマ「Cocoon(コクーン)」で運営中。
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