娘が家を出てから、私たち夫婦もまた、自分たちの暮らしを見直すようになりました。
最初は、ずっと今の家に住むつもりでした。
親や祖父母の近くで長く暮らしてきた場所を離れるなんて、想像もしていませんでした。
🌿 「ずっとこの家に住む」? 心に浮かんだ小さな違和感
もういつだったかも思い出せないのですが、ある日、近所の方との何気ない会話をふと思い出しました。
「私はずっとこの家に住むから」
その言葉を聞いた瞬間、なぜか胸の奥で小さな違和感がありました。
心の中で、私はこうつぶやいていたのです。
「え〜、そうなんだ。私はどうだろう、ずっとここに住んでるか…分からないな」
あのときの“ふとした違和感”が、もしかすると今の暮らしへと静かにつながっていたのかもしれません。
🧺 断捨離が導いた身軽な暮らし
また、ある本の影響で始めた「持ち物を減らす暮らし」も、
結果的に引っ越しの大きな助けになりました。
20年間住んだ家は物であふれていましたが、
夫婦ふたりの暮らしに必要なのは、思っていたよりずっとコンパクトな空間でした。
今思えば、あのタイミングで断捨離に向き合えたのも不思議なご縁です。
暮らしを見つめ直す準備は、いつの間にか始まっていたのかもしれません。
🏡 そして今、福岡での新しい暮らしへ
縁あって、私たちは今、福岡で暮らしています。
「やっぱりこうなったか」という納得感もあります。
人生は、自分の知らないところで静かに動き始めているのですね。
💌 娘からの宝物の手紙
娘が大学進学で家を出るとき、
私たち夫婦に一通の手紙を残してくれました。
それは今でも大切に保管している、私の宝物です。
断捨離を進める中で、思い出の品は写真に収めて整理しましたが、
この手紙だけはどうしても手放せませんでした。
そこには、こんな言葉が書かれていました。
父には「自慢の父親です」
母には「悪口も言ってきたけど、お母さんの子どもで良かった」
そして二人には「18年間育ててくれてありがとう。ちゃんと一人前になって帰って、お父さんお母さんを絶対に楽にする」
大学生活を控えて、不安やプレッシャーもあったはずなのに、
こんなまっすぐな言葉をくれたことが、何よりもうれしくて、ありがたくて。
今も思い出すたびに、胸の奥があたたかくなります。
🌸 巣立ちは“終わり”ではなく、“もう一度育てる”時間
娘の巣立ちは、たしかに寂しさから始まりました。
でもその後には、自分自身と向き合い、夫婦としてのこれからを考える時間が待っていました。
巣立ちは終わりではなく、
「もう一度、自分たちの人生を育て直す」きっかけだったのかもしれません。
🌸「前編」の話を読んでない方は、こちらからどうぞ
👉娘の巣立ち前編へ
🥦 この記事を書いた人:タマキ
日差しが苦手。でも旅も暮らしも楽しみたい。
ちょっとマイペースな夫とのシニア夫婦ふたり暮らし。
「快適にすごす工夫」を探しながら、
日光アレルギーのこと、日々の暮らし、無理しない旅の記録を綴っています。
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